アパートの謎
*韓国では、日本で言うマンションのことを「アパート」と呼び、
日本で言うアパートは、韓国だと「ワンルーム」とか「ビラ」と呼ばれています。
ここでは韓国での名称をそのまま使いたいと思います。
現在住んでいるアパートは、市で一番大きい繁華街の裏にあります。
大きな繁華街と言っても、ソウルに比べれば規模は小さいです。
繁華街の裏といえども、やはり地方都市なので、一本道をはさむと雰囲気はがらりと変わります。
アパートの隣には大きな市場があり、それもあってか、アパートに住んでいる住人のほとんどは年配の方です。
おそらく、このアパートでは引越しで移り住んだり、出て良く人があまりいないようで、何年も(もしくは何十年も)ずっと住んでいる方がほとんどです。
なので、このアパートに引っ越してから半年がたちましたが、初めて会う住人の方がいると「引っ越してきたの?」と聞かれることが多いです。
さて、毎日息子と散歩にでかけるのですが、その時にいつも不思議に思うことがあります。
散歩から帰ってくるとき、エレベーターに乗ろうとすると、エレベーターの前に置いてある椅子で座って休んでいる年配の方がたまにいらっしゃいます。
「誰か待っているのかな?」「疲れて休憩してるのかな?」と思うのですが、私がエレベータに乗ろうとすると、のそっと立ち上がって一緒に乗りこんできます。
このパターンが何回もあり、しかも毎回同じ人ではなく、毎回違う人です。
誰かが来て、ボタンを押すのを待っているかのような方が多いです。
韓国に来て3つめのアパートですが、こんな事は初めて。
旦那さんも遭遇したことがあるようで、旦那さんは
「一人でエレベーターに乗るのが怖いからではないか」
と推測しているようです。
「あぁなるほどな」と思いました。
というのも、このアパートのエレベーターが結構古く、開くボタンを押していないとすぐに閉まってしまうので、杖をついている年配の方だと、間に合わずに挟まれてしまう可能性が無きにしもあらずだからです。
ま、本当の理由はご本人に聞かないとわからないのですが・・・。
ちなみに、私はただ単純に、「エレベーターのボタンを押すのがめんどくさいから」ではないかと思っています。。
<余談>
エレベーターの中は、整髪料の臭い、キツめの香水の臭い、公衆便所の臭いなど、乗るたびにいろんな臭いがするので、毎回浅めに呼吸をしています・・・